Love...Twins
ライバル??
勇羽へのとんでもない気持ちに気づいてしまったあたしは、2人でいると変な感じなってしまうから、忘れようという自分の目標もかねて何時の間にか勇羽を避けるようになっていた。

「美羽、早くしねーとまた遅刻するぞ」

いつも通りの朝、玄関で勇羽がまっていた。

「ごめん、お腹いたいから先行ってて。」

あたしはちっとも痛くないお腹を摩りながら、行きたくもないトイレに駆け込んだ。

「大丈夫か?待ってるけど、、、?」
「いいよ!先行ってて!」

あたしが叫ぶと玄関のドアがバタンと閉まる音がした。
、、、いっちゃった。
それから2分くらい待って、あたしも急いで学校に向かった。

「美羽大丈夫か?珍しいな。」

トイレから出ると、恭ちゃんが心配そうにあたしの顔を覗き込んだ。

「大丈夫、もう治ったから。恭ちゃん、、、自転車かしてくれない?」
「あぁ、イイけど、、、いってらー」

あたしは急いで家を出て、恭ちゃんの自転車にまたがった。
1人でこぐ自転車なんて久し振りだ。
なんか、、、
なんか寂しい。。。

学校はギリギリセーフで到着。
勇羽が心配そうに見ていたのが分かったけど、あたしは勇羽と目が合わせられなかった。

「美羽お腹大丈夫?勇羽に聞いたよ。」

愛衣恋にまで、心配かけちゃって罪悪感がわいた。

「大丈夫、大丈夫!もう治ったから♪」
「そっか、じゃあ良かった」

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