Love...Twins

家に帰り、ガチャっと重たいドアを開けた。
すると、、、

「おかえりー」

懐かしい声が聞こえてきた。
あたしたちは顔を合わせる。

「「、、、恭ちゃん！？」」

恭ちゃんは21歳であたし達のお兄ちゃん。
去年彼女と同居すると言って家を出てからは、ほとんど帰ってきていなかったのだ。
イベントでもないのにどうして、、、、？？

すると、ボフッとソファーにスクバを投げて勇羽が言った。

「てかどーしたの？」
「いやぁ、莉奈子と別れてさ。家見つかるまでここに居るわ。」
「え？恭ちゃん莉奈子さんと別れちゃったの！？あたし莉奈子さん大好きだったのに、、、」

あたしは可愛くて優しい莉奈子さんが大好きだった。
よくおさがりを貰ったり、メール相手になってくれたりするお姉さん的存在で、お兄ちゃんしかいないあたしにとっては、新鮮な存在だったから。

「4年くらい付き合ってたよな。もったいねー」

勇羽も残念そうだった。
恭ちゃんと莉奈子さんが付き合い始めたとき、あたし達は小学生だった。
莉奈子さんにいたずらをする勇羽をあたしは恭ちゃんの代わりによく叱った。
なんだかんだで勇羽も莉奈子さんになついていた。