Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
試験から解放されてほっとした時のような、
落し物を探しに戻ったのに見付からなくて諦める時のような、
何とも言い知れぬ気持ちに真実は眼を閉じて自分に言い聞かせた。

「昨日の今日だもの…まだ返事がなくても…おかしくはないわね」

真実がコメントを書き込んでからまだ半日も経っていない。
確かに、まだレスがなくてもおかしな話ではない。

逆に、これから白夜と名乗る男性からのレスがあるのか、
あるならば、どんなふうに返して来るのだろうか――

真実は僅かに弾む胸を押し隠すように携帯を閉じ、
駅のホームへと降り立った。
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