Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
「初めての会議だったから
 黒野さんも緊張してたんじゃないんでしょうか?」
田中の言葉に、早川の首が縦にがっくりと折れる。
「あのね……緊張してたのは田中ちゃんの方でしょ…」
「……バレてました…?」
「当たり前」
早川が田中の額を人差し指で小突いた。

その手首に華奢な腕時計が揺れ、時刻を見て早川が立ち上がった。
「それじゃ、そろそろ休憩終了。田中ちゃんも行くよ?」
「はーい」
田中もベンチから腰を上げ、
「室長はゆっくり休んでて下さいね。私達は先に戻ります」
そう言って、二人は庭園から屋内へと戻って行った。
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