【完】短編集~幼馴染み~

「蒼井先輩、好きですっ」

なんなんだ?この状況は──…。
未来と学校を出て、校門あたりで…後輩らしきコイツが、現れた。
「え、あ、え?」
突然の告白に、驚きを隠せない未来。
んなの、俺のほうが驚きだっつーの。

「えと、ありがとう…//」
頬を赤らめている、未来。
俺は無意識に…

「え、陸…?」

未来の腕を引き、抱き寄せた。

「悪いけど、コイツ、俺のなの」

「えっ」

目を見開く後輩。
そして、口をパクパクとしている、未来。

「行くぞ、未来」
そう言って、俺は未来の腕を引き、走り出した。

「り、くっ…」

俺たちは、駆け出した。
未来に告白した後輩は、ただただ突っ立っていた。
ごめんな?後輩。
だけど、未来の頬を染めていいのは、俺だけなの。



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