【完】短編集~幼馴染み~
「あれ、紗季姉は?」
「あぁ。部屋で着替えてるよ。なに、風馬。覗きたい?」
「バッ//なに言ってんだ!」
「ブハッ!冗談に決まってるでしょ」
「当たり前だっ!」
「はー、笑った。でさ、まだ好きなんだ?」
「…当たり前」
「あの子、あたしが言うのもなんだけど、かなりの鈍感娘よ」
「んなの、分り切ったことだろ」
「まぁ、あの子は天然で鈍感な子だけど…」
「おいおい」

亜季姉は、小さく微笑み、

「あんたになら、あたしは任せれる。あたし、ずっとあんたが頑張ってんの、ちゃんと見てるから。最後まで、頑張りなさいよ?」
「サンキュ、亜季姉」

亜季姉は、からかってくるけど、

すげぇ大人で、俺を勇気づける。

< 197 / 587 >

この作品をシェア

pagetop