【完】短編集~幼馴染み~
紗季姉は起きる気配がなく、俺も動けずじまい。
俺たちはソファで2人、眠った。

太陽の光で目が覚める。
「ん…、朝か…って、うわ!」
朝から紗季姉の寝顔ドアップ。
ち、近すぎだろ…。

「ん〜〜、あれぇ、風馬ぁ?」
「なに寝ぼけてんだ、アホ姉」
「あれ、なんであたしたちここに…?」
「昨日、紗季姉が寝ちまったんだろうが」
「あぁ!ご、ごめんね…??」
困った顔で下から上目遣いで俺を見る紗季姉。
「っ///いや、別にいいけど…。俺も寝ちまったし」
「そっか!ありがとう、風馬。朝ご飯作るね!」

パッ、と紗季姉は俺から離れ、キッチンへ。

「…はぁ―――」

マジで昨日は理性との戦いだったな…。


俺の想いは、


報われるのだろうか。



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