【完】短編集~幼馴染み~
きみとずっと

幼馴染み

俺、河上太一<カワカミタイチ>、会社員。
「よっ、今日も早いな」
「おはよ、太一。どっかのお寝坊さんとは違うのよ♪」
こいつは幼馴染みの沢渡ほのか<サワタリホノカ>。
ほのかはウチの会社の受付嬢。

ほのかとは小さい頃からずっと一緒で、小・中・高、そして会社までも一緒。
ある意味運命じゃね?なんて思ってる俺は片想い歴…何年だ?
もう分らないくらいに、ほのかのことを想ってる。

「ほのか、リボンずれてる」
「へ?あ、ありがと!」
そう言って、リボンを整えた。
「じゃ、今日も頑張れ」
「そっちもな」

ほのかと別れ、自分の部署へ行くと、高校からのダチの潤<ジュン>がいた。

「お、その顔は今日もほのちゃんと喋れたんだな?」
潤はほのかをほのちゃんと呼んでいる。
「なんで分んだよ」
「顔に書いてあんだよ、バーカ」

俺、そんなに顔に出てた?

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