【完】短編集~幼馴染み~
そして、今日の仕事を全て終え、俺は会社を出た。

あれ、あの後ろ姿…

「ほのか?」

ゆっくりと後ろを振り向いた彼女は…

「あ、太一っ」

やっぱり、ほのかだった。

「太一も、今帰り?お疲れ」
「おう。ほのかもお疲れ」

俺らは並んで歩きだす。
まぁ、帰り場所が一緒だから。
と言っても、一緒に暮らしてるわけじゃない。

社会人になり、俺たちはお互い家を出て、アパートで1人暮らしを始めた。
だけど、お互いの両親が俺たちを心配して…。
いや、俺の両親はおもにほのかを心配して、同じアパートで隣に住まされた。

まぁ、俺的にはいいけど♪

「あ、ねぇ、太一!よかったら、ウチ寄ってく?」

「え?」

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