【完】短編集~幼馴染み~
「はぁ…。だから見せたくなかったんだよ。
答えなんて、分ってんだから…。
ガキのころから、全然態度変わんねぇの見たら、嫌でも分っちまうだろ。
俺のことなんて、恋愛対象じゃないって」

「敦志って、本当にバカだなぁ」
「は!?」

あたしはあたしが書いた手紙を取り出し、封筒の中から手紙を出す。
それを、敦志に見せてやった。

「態度変わらないなんて、当たり前なんだよ。
だって……」


あたしが書いたのは、たった一言。


《みらいのあつしへ

あつし、だーーいすき!!


あんずより》





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