【完】短編集~幼馴染み~
「結衣子は可愛い。だから、ちょっと本気だせばモテるんだから。
十分勝ち目あるんじゃないの?」
「お世辞ありがとう!あずのおかげで元気でたっ!あたし頑張るッ」
「だからお世辞じゃないって…。って、聞いてない…」

ガッツポーズをして、メラメラと燃えていたときだった。

「中嶋結衣子ちゃん、って君?」
「へ??」
「ちょっといいかな」
「は、はい」

見知らぬ男子生徒が来て、そう言うのであたしは付いて行った。
ひとつ分るのは、この人は先輩だということだ。
うちの学校は学年ごとに内履きのラインの色が違って、この人が履いているのは青色のラインが入ったもの。
だから、3年ということになる。


ついた場所は、体育館裏だった。


体育館裏…ってことは、あたし…
シメられるのかな?
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