【完】短編集~幼馴染み~
待ち合わせ場所についた。
いっちゃんはまだ来てないようだ。

あたしは窓ガラスに映った自分をよく見てみる。
「変…じゃ、ないよね?」

前髪、分け目作った方が可愛いかな?
う~~ん…。

「プッ、なにやってんの、美亜」
後ろから声をかけてきたのは…
「い、いっちゃん…っ///」

あたしの彼氏様のいっちゃんだった。

「窓ガラスに真剣な顔して…はたから見れば変な人だぜ?」
「うっ…。あたしの格好、変じゃないか心配だったんだもんっ」

ぶー、と頬を膨らます。

「んな心配しなくても、美亜は可愛いから」
いっちゃんは両頬をつねって言った。
「い、いっひゃん…いはい…(い、いっちゃん…痛い…)」

いっちゃんはハハっ、と笑いながら手を離した。


< 436 / 587 >

この作品をシェア

pagetop