【完】短編集~幼馴染み~
「プリクラが宝物とか、可愛いこといいやがるし。
昼のトキだって…あんな上目遣いしたり…。
狙ってんのかと思ったけど、違うっぽいし」

いっちゃん…。

「ごめん、俺、本当めんどくせぇんだ。
嫉妬メッチャするし」
「いっちゃんは、ホント…バカだなぁ」
「は!!??」
「嫉妬なら、あたしだってするよ。今日だって、めちゃくちゃドキドキしてたんだから!!
いっちゃんは、かっこよすぎるよ…。それに、あたしだけがめちゃめちゃ好きなんじゃないかって、不安にだって、なる…」
「フハッ」
「ちょ、なに笑ってんの!あたし真剣なんだよ!?」
「ごめんごめん。美亜も、人のこと言えねぇなって。
俺だって、美亜のことめちゃめちゃ好きだから」
「っ////」
「だからさ、これ」

そう言って、いっちゃんは袋を渡してきた。
開けてみると、ハートのネックレスが入っていた。

「これで、俺のもんって証拠な?
悪い虫が寄り付かねぇように毎日しとけ」

そう言うと、いっちゃんはネックレスを付けてくれた。


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