【完】短編集~幼馴染み~
気づいた時には、遅かった。
今にも泣きそうな顔をしている莉紗。
だけど、パッと顔を変え、笑顔を作る。
「ど、どうしたの?由貴」
「……別に」
なんで無理すんだよ。
俺の前では、無理すんなよ…。
無理をする莉紗に腹が立った…。
いや、無理をさせている自分に腹が立った。
俺は再び歩き出す。
――クイッ
制服の裾を、掴まれた。
「…莉紗?」
「あたしのこと…嫌いになっちゃったの…?」
潤んだ瞳で、そう聞いてくる莉紗。
なに、この可愛い生き物…。
なんて、こんな状況でも思ってる俺は、かなり莉紗に惚れてる。
今にも泣きそうな顔をしている莉紗。
だけど、パッと顔を変え、笑顔を作る。
「ど、どうしたの?由貴」
「……別に」
なんで無理すんだよ。
俺の前では、無理すんなよ…。
無理をする莉紗に腹が立った…。
いや、無理をさせている自分に腹が立った。
俺は再び歩き出す。
――クイッ
制服の裾を、掴まれた。
「…莉紗?」
「あたしのこと…嫌いになっちゃったの…?」
潤んだ瞳で、そう聞いてくる莉紗。
なに、この可愛い生き物…。
なんて、こんな状況でも思ってる俺は、かなり莉紗に惚れてる。