【完】短編集~幼馴染み~
懐かしいなぁ…。
あの日、本当にビックリしたもんな。

「…さん?早川さん?」
「ひゃっ!!は、はい!!」

高木先輩があたしの顔を下から覗きこんでいた。
先輩は、顔が整っているから…ドキドキする…。

「プッ、そんな驚く?ハハっ」
「す、スイマセン。ボーっとしてて」
「ハハ、そっか。それよりさ、早く食べないと、昼休み終わるよ?」
「え、嘘!!??って、純と江川先輩がいない!?」
「2人ならとっくにイチャつきながらどっか行ったよ」
「い、イチャつき…ながらですか?」
「江川、純ちゃんのこと狙ってるから」
「そ、そうだったんだ…」
「あれ、先輩って純のこと、下の名前で呼んでましたっけ?」
「あぁ、たぶん江川のがうつったかな。あいつ、いつもうるさいからさ」
「そ、そうなんですか…って、もしかして先輩、あたしが食べ終わるの待ってますか?す、スイマセンッ」

あたしは急いでガツガツ食べだした。

「急がなくていいよ。ゆっくり食べな」
「そういうわけには…んぐっ!!」
やば、詰まった~~~!!

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