セックス·フレンド【完結】
画面に浮かんでいるのは、竹内ミキの勤め先に送るはずだった怪文書だ。


接客態度が悪い。


夫を寝取られた。


恋人を誘惑された。


その手の内容の手紙を、あたしは、今年に入ってから、もう何通も送り続けている。


そう…。


詩織の予想通り、犯人はあたしだった。


でも、まさか、こんな風になるとは思わなかった。


あたしは、ただ、竹内ミキが憎かっただけだ。


何も知らず、幸せそうに隆也の隣にいる竹内ミキに、意地悪をしたかった。


それだけだった。



それが、こんな結果を招くなんて。
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