クールで無愛想な彼氏
*第1部*

春の出会い



「あぁぁっ!!!ちっ遅刻しちゃうよ~」


朝からどたばた部屋中を往復する私。




-桜井未央


15歳の高校1年生。

ちなみに1人暮らし暦2日....(笑)




私が暮らすこのマンションは家賃も安く

学校へ直通のバスがある為


ここで1人暮らしをし学校へ通う生徒も

少なくない。




「よぉ~し!いってきまぁーす♪」


誰もいない部屋にそう叫んだ。





「まっまっまってぇ~!!!」



独り言が多い私。


よく独り言が多い人は友達が少ないっていうけど...




その通りみたいです。



「はぁ...乗れたぁ」


同じ制服で溢れているのに....

顔はみんな知らない。


なんせ人数が多いから


3年間で1度も見たことのないひとが学年に


いてもおかしくないらしい。




私は手探りで手すりに掴まった。



すると、暇な私はどうしても聞こえてしまう


他人同士の会話に耳を傾けた。



『あの人やばくない!?』
『え~超カッコイイんだけどぉ-マジで!!』
『きゃあ~こっち見たよぉ////』
『やばぁ-い』



.....誰だろう??



そして次に私はその


『超カッコイイ』人を探し始めた。



......!!!




そして圧倒的なオーラで


あっという間にその本人を見つけた。














< 1 / 147 >

この作品をシェア

pagetop