クールで無愛想な彼氏
バスの一番端の席でだるそうに座る彼。


座っていても足の長さで分かるほどの長身、


黒くてサラサラな髪の毛。


そんな前髪からのぞく大きな目。


黒目がちな目なうえにくっきりとした二重、


そして男のくせに長い睫毛。

第一ボタンを外し、ネクタイを少し下げ

ルーズに着こなした制服。




そんな彼はまるで雑誌から抜け出したモデルさんのような



容姿で明らかに目立っていた。




......確かにカッコイイなぁ。




気がつくと私は時間を忘れ彼に見入っていた。



すると突然レーザー光線のように真っ直ぐ


ビビビッと私たちの視線が絡まった。



そらしたくてもそらせない目力に



私はやられてしまった。






『篠崎高校到着-』



そしてやっと私は彼から解放された。




「はぁ....」





バスから降りても忘れない彼。




長いようで短い時間の間に



私は夢中になった。



.....もう1度見たい。
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