クールで無愛想な彼氏
「裕太っ」



すると裕太は身体を離し



私に「ちゅっ」とキスをした。



/////


きっとすごく赤いと思う。



私の顔。


「ハイ...これ」



そんな中私は、テレながらも裕太にチョコを渡した。



「さんきゅ」


裕太は優しい笑顔で笑った。


大きな目がくっと細まる。


「食べてね...?」


そういうと裕太は「ん-」といいながら


綺麗にラッピングをはがしてゆく。



そして中から出てきた

甘い甘いチョコレート。


自分が作ったものだから....なんだか照れくさくて


私は俯いた。


「未央?」

「はいっ?!」

でも愛しい声で名前を呼ばれたら...


顔をあげずにはいられない。


そんな単純な私。


するとその瞬間


私の口に何かが放り込まれて


一瞬にして口の中が


甘くなった。


< 117 / 147 >

この作品をシェア

pagetop