記憶の向こう側



「おい!熱いよ!」




食器が落ちた音で一瞬静まった大広間に、怒りに震えるおじさんの大声が響いた。




ヤバイ…


この旅館に来てから初めての、大きな失敗…。




とにかく私はお客さんに謝り、気遣うことしか考えていなかった。




「すみません、火傷されましたよね!?お立ち下さい。すぐに手当ていたします!」





私はすぐにそのお客さんを、従業員の休憩所に連れて行った。





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