素直になりたくて【完結】
「斎籐くん…」私は帰り際、正直に話そうと決めていた。
もうずるずる1ヶ月も付き合ってしまったけどやっぱり私が好きなのは耀太だから。
斎籐くんを騙すようなことをしているのももう苦しい。
それに明日はバレンタインだからやっぱり好きな人にチョコを渡したい。
「斎籐くん…」
「大輔でいいのに」斎籐くんはニコっと微笑む。
「あのね……ごめんなさい」私は頭を深く下げる。
「どうしたの?」心配そうに私の顔を覗きこむ斎籐くん。
「私ね、他に好きな人がいるの。」
「え?」
「ごめんなさい……その人と言い合いになって意地はって斎籐くんと付き合ってるって言っちゃったの。ほんとにごめんなさい」
謝っても謝ってもきっと足りないくらいのことをしてしまった。