squall
佐野を。
理想化してしまった相手を、忘れる方法…。


写真の中の惣一は、そんな私に笑顔を向けていて。

その笑顔を、


―失いたくない…


思った。

どうか。


―まだ何も、気づいていませんように…


写真の中の惣一に願っても、仕方ない、わかってはいたけど。

私はそう、願わずにいられなかった…。




















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