squall
その相手と。


「………………」
「………………」


なぜか私は、公園のベンチに座っていた。


そんな出来事があったのに。
私を覚えていないと、言った相手。

でも。
佐野が腕を掴んでくれなかったら。
私は間違いなく、事故にあっていた。

その余韻なのか、佐野のせいなのか。


―ドキドキドキドキ…


私の鼓動は、まだ若干、早鐘のように鳴っていて。


「…大丈夫?」
「…えっ?」


あの時と、同じ言葉。


「あ…、うん…」


あの頃と、リンクしそうになる。


「手。震えてるから…」
「…えっ?あ…」
「良かった。間に合って…」


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