squall
その反応が見たくて、話さなかったわけじゃ、もちろんない。


「じゃあ、改めて。佐野 琉太です」


―佐野…


「あ、斎藤 佳世です」


そう、佐野…。
私はその名前を、何となく口に出来なくて…。


「えーっと、早速なんですけど…」


もしかしたら、なにか予感があったのかもしれない。


「質問、いいですか?」
「ん。いいよ」


ワイワイしてる感じの方がいいだろう、選んだ居酒屋。


「佐野サンって。兄弟います?」
「兄弟?」
「えーっと、弟、とか…」


―!!


佳世のした質問に。
私が、ドキッとした。


< 80 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop