甘い罠
まだ胃がよじれるような感覚があった
閉じたページに栞を挟み、トートバッグにしまうと、ひんやりと冷たい窓ガラスに額を当てた

暗闇がすぐ目の前に迫った瑠璃の視界に、オレンジや赤の光がゆっくり通り過ぎていった

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