変化
どうして皆は、気付かないんだ?!昨日までとは違いがはっきりしているのに!

朝の朝礼、校長先生のお話しの時に初めて気がついた。昨日とは確実に違う。
誰だって見ればわかるほどだ。


俺は友達に聞いてみた。

「なぁ。」
「何?」

先生にバレないよいに,ひそひそと話す。
 校長先生の長い話しはまだ続いている。

「気がついたよな?」
 「は?何が?」

 当然知っているだろう友達は、話しの意図がわかっていない。

「えっ気付いてないのか?!嘘だろ!?」

 思わず声が大きくなってしまった。
 まさか,超鈍感な俺が気が付いたんだから、思い違いはないはずだ。
 それに、こいつがまだ知らない情報に気が付く、この嬉しさといったら、たまらない。

 「何が?気が付いてないって何?」

 友達はまだわかっていない。勝った。こいつに初めて勝った。

 目に見える勝利に向かい、気付いていない変化について話してやる。


「あいつのさ…」
「こら、そこ!!静かに!」


さっき出してしまった声のせいで先生に注意されてしまった。そのまま話しはうやむやになった。
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