この窓を飛び越えて…
普通では見られないような人達を見たい。
例えばそれこそ…ディズニーランドに言ったような気分になれるもの…。
あっ……
「千恭ちゃん…」
「ん?どうしたの?」
「あの、一つ提案が…」
千恭ちゃんは目を開いて、席を立ち上がった。
とても期待の篭った姿勢。
何だかそれが嬉しくて、わたしは口を開ける。
「えっと…テレビとか本の世界のコスプレ…見たいです」
「それって…?」
「アリスとか、シンデレラとか…かぐや姫とか…!」
言い終わっても、千恭ちゃんの目は輝いたまま。
それがもっとわたしをドキドキさせてしまう。
息を殺してまで、千恭ちゃんの口が開くのを待った。
早く、早く…って、全身が響いている。
「斎藤…」
先に開いたのは千恭ちゃんじゃなく原田くん。
反射的に右を向くと、
見たことのないような微笑みだった。
お父さんみたいな、安心感というか…ずっと見守ってくれているような笑み。
![100日愛 [短]](https://www.berrys-cafe.jp/assets/1.0.849/img/book/genre1.png)