恋愛偏差値0
「綾香お嬢さま…。お洋服の準備が整いましたが。いかがなさいましょう」
「どれでもいいわ」
梓くんとの連絡手段もとられてしまい、なにもできない無力な自分。
お見合いのこと、あんな形で梓くんに言っちゃって…。
あたしの父もあんなひとで…。
ううん。それよりも。
梓くんのあの顔が、1番悲しかったわ……。
きのうは泣いて泣いて、こんな顔。
あまりにもひどい顔で、見せられるものじゃないわ。
「準備はできたか」
あたしの部屋にノックもなしに入ってくるのは父。
あたしの気持ちもお構いなしにあたしが座っているソファに座った。