恋愛偏差値0
あきらめるのが梓くんのためかもしれない。
梓くんが幸せになるかもしれない。
傷つけないってことになるかもしれない。
でもそんなのもうむりなの…。
梓くんとはなれるのは。
梓くんが好きで、前よりも好きで。
あたしのほうがはなれらんない。
「今日の相手は、美男子だと聞いている。綾香も、幸せになれるだろう」
梓くんとの将来が幸せじゃないのかもしれない。
お見合い相手が幸せにしてくれるかもしれない。
それでも。幸せじゃなくても苦しくても悲しくても梓くんがとなりじゃなくちゃ嫌。
プラスがマイナスになるって、信じているもの…。
黙って喋らないあたしに、父は席を立った。