恋愛偏差値0
梓くんは肩で呼吸して、ひざに手をついた。
「綾香が、お見合いっていう情報をつかんで……」
そこにあたしの父が来る。
「綾香…。藍川梓」
お父さまの存在には気づかずに、梓くんの前に立つ。
梓くんは真正面から父に向かい合う。
「また、おまえか」
「そうです」
「近づくな、と言ったはずだが?」
父はそんなことも言っていたの。
あたしは唇をかみしめる。
決意を固める。
「もう、やめてっ!梓くんを傷つけるなんて許さないっ!!父の……言うこと、お見合いでもなんでも聞きますから………」
本当はそんなことは嫌。