恋愛偏差値0
父に逆らうのはむだな抵抗で、梓くんとあたしの未来はないのかもしれない。
傷つけない、ってのはむりなのかな…。
「綾香さんの父には私から話すから、お見合いなんてしなくてもいいから。綾香さんは、梓くんと幸せになりなさい」
『幸せになりなさい』そう言ってくれるの…。
「でも、あたし…」
きっとむりだわ。
「おや…。王子さまの登場かな」
顔をおおった手をはずして、お父さまの見ている先をあたしも見た。
「綾香……!!」
「梓くん」
息が切れて、髪もぐしゃぐしゃ。
あたしは梓くんに駆け寄った。
「どうして」
どうして来てくれたの。
どうしてここにいるの。
どうして…