Cutie Blonde*頬に白ホイップ*
「ホワイトスノーなら出来てるよな、ひなた。」

「はいっ!大丈夫ですっ!」

「本当ですか!?」

「へ?」


途端に目がキラキラと輝く朝比奈さん。
ぐいっと身を乗り出されてしまったので私は思わず後ずさる。


「…朝比奈、落ち着け。
そしてよく味わえ。」

「もちろんです。最高の記事を書かせていただきますよ。
何て言ったってキューティーブロンドのホワイトスノーは僕の最も好きなスイーツですからね。」


そう言って優しく微笑むと、柔らかさがぐっと増す。
…そうか、この甘い匂い…バニラの香りだ。


「ひなた。」

「はいぃっ!」

「朝比奈の試食、お前が付き合え。」

「え、私ですか?」

「お前のモンを食ってもらうんだ。評価を受けるべきはお前だろう。」

「ひょ…評価…。」

「あ、そんな評価だなんて大層なものではないですよ。
僕は記事を書くだけです。ホワイトスノーをもっとたくさんの人に知ってもらいたいので。」

「…俺は忙しい。イロイロと、な。
ひなた、任せたぞ。」

「倉持さん!」


こういう時の倉持さんは何を言っても無駄なのは分かってる。
私はとりあえず、その『評価』とやらを受けるべくその場に残った。

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