Cutie Blonde*頬に白ホイップ*
「チャコさん…。」

「どうしたのー?」

「いえ…わ…私が悪いので…。」

「いやいや、そーじゃなくて。ひなたちゃんが悪いとか悪くないとかはこの際関係なくてね。
何かあったんでしょ?じゃないとひなたちゃんがお菓子作れなくなるなんてありえないもん。」

「…だ、大丈夫です。お皿洗い、頑張ります。」

「大丈夫じゃない顔で大丈夫とか言われてもぜーんぜん説得力ないよ?」


ぐいっと顔を覗きこまれる。


「え…あ…。」

「チャコ!持ち場に戻れ、そいつに構う暇なんてねぇだろ。フロア見てみろ。」

「和哉うるさーい!ひなたちゃんが心配じゃないの?」

「何があったのかは知らねぇが、どんな理由があるにせよ仕事に支障をきたしているようじゃプロのパティシエとは言えない。
俺が言えるのはそれだけだ。」


チャコさんがぷぅっと頬を膨らます。


「ったく和哉は素直じゃないなー…。
でもま、フロアが大忙しならここにもいられない…かな。
ひなたちゃん、いつでもなんでも相談してね!」

「は…はいっ!わざわざありがとうございますっ!」


ニコニコと笑顔のまま、チャコさんはフロアへと戻って行った。


私はそのまま閉店まで、皿洗い、その他の雑用をひたすらこなした。


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