Cutie Blonde*頬に白ホイップ*
「あの…チャコさん、私は食べれませんから持ち帰ってもどうしようもない…というか…。」

「へ…?な…何言ってんの、ひなたちゃん?」

「え…私なにかおかしいこと…?」

「お持ち帰りって…あぁーそうだった!ひなたちゃんは天然でウブなんだよね…忘れてた…お持ち帰りって言葉はまた今度ちゃぁーんと説明してあげる。
…ってゆーか、朝比奈さんがお持ち帰りして説明してあげれば…?」


チャコさんが朝比奈さんの脇を肘でつつく。
朝比奈さんの顔が、今まで見た中で一番赤い。


「からかうのはよしてくださいって。もー…本当に勘弁して下さい!」


真っ赤に染まった顔でチャコさんにそういう朝比奈さん。
…いつもと違う表情で、なんだか…


「か…可愛いですっ…ふふっ…。」

「え…?」

「あ…ご…ごめんなさいっ!でも…朝比奈さん、顔が真っ赤です!」

「あ…えっとこれはその…。」

「もーっ!とにかくっ!そろそろ閉めるので早くお帰り下さい、朝比奈さん?」


それだけ言い残して、チャコさんは奥へと戻って行った。


残された私は、真っ赤な顔をした朝比奈さんをじっと見つめた。


「…そんな…赤い?」

「あ…えっと…結構赤い…です…。」

「そういうひなちゃんも赤いんだけどね。」

「え…?」


そう言われて頬に手をあてると、確かに…熱い。


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