砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
ニコリと笑うと
シワの出来る、碧の目元
サングラスをかけ直したエリックは
再び頭を下げ、階段をゆっくり降りて行く
真木が、ニヤリと笑う
「 アズルいわく ――――
"多分皆と同世代だったら
お父さんが一番カッコイイ〜"ってよ 」
「 …………………… 」
そりゃ…
アズの父親なワケだから
いい男で当たり前かもしれないけど…
…… 露出あまり無いし
銀髪にヒゲ面、老けて見えたし
時代遅れのサングラスしてるから
下の顔の事なんて考えた事なかった…
トントン と肩を叩かれ
何かと思い振り返ったら、
頬に 人差し指が思いきり刺さった
「 ―…… ハルト 何の真似よ… 」
「 唯一の自慢、顔力で負けて
凹んでるとこ悪いけどね
これあの娘に、届けてやってくれない?」