砂場のロケット 〜キミと見る群青〜



「 あー…
オレは、なんも言ってねえけど

あっちのバス多分、都心方面だから
あのまんまスタジオでも入るのかもな


楽器しっかり持って来てたから
最初は"CheaーRuu"一味と
入るつもりでいたんじゃねえか?

――――… ま、進歩だな 」




バスが通りへ走り出した後に
4スト、単気筒の音が近づいて来た


それは俺達の前で、少し速度を落とし
メットの頭がお辞儀して、走り去って行く




スカチューン APのブルー
カスタムパーツが豊富で弄れるから
十代二十代に、結構人気がある


ただ、かなり跳ね飛ばすバイクだから
雪解け時期のある俺の地元では
乗ってる奴、あまり見なかった




「 今の、ムトウ君だ 」


「 ユカちゃん達の友達だっけか 」



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