秘書室の言えなかった言葉
「ねぇ……、なんで、それを?」
盛り上がっている後輩達に尋ねてみると
「あぁ、あの時、園田さん、結構飲んでいましたからね」
後輩達は顔を見合わせ、にこにこ笑っている。
「あの時って?」
「3月末にした歓送迎会の日ですよ!あの時の倉木さん、かっこよかったよねぇ」
一人の後輩がそう言うと、他の後輩達も頷いている。
いや、だから……
「その時、倉木が何か言ったの?」
あの日、英治は誠司から、私と誠司の関係を聞いた。
それから、英治とすれ違ってしまったのだけど……
気持ちがすれ違っていた時は、すごく辛かった。
今思えばだけど、あの事があったおかげで、英治との距離がもっと近付けた気がする。
私があの時の事を思い出していると
「酔ってふわふわしている園田さんの事を、抱き抱えて、連れて帰ったんですよ。その時、倉木さん、園田さんの事“知里”って呼んでいましたよ。
二人が帰った後、『二人は付き合ってたんだっ!』って、みんなで騒いでいたんですよ」
と、話す後輩達はやっぱりにこにこ笑っている。
盛り上がっている後輩達に尋ねてみると
「あぁ、あの時、園田さん、結構飲んでいましたからね」
後輩達は顔を見合わせ、にこにこ笑っている。
「あの時って?」
「3月末にした歓送迎会の日ですよ!あの時の倉木さん、かっこよかったよねぇ」
一人の後輩がそう言うと、他の後輩達も頷いている。
いや、だから……
「その時、倉木が何か言ったの?」
あの日、英治は誠司から、私と誠司の関係を聞いた。
それから、英治とすれ違ってしまったのだけど……
気持ちがすれ違っていた時は、すごく辛かった。
今思えばだけど、あの事があったおかげで、英治との距離がもっと近付けた気がする。
私があの時の事を思い出していると
「酔ってふわふわしている園田さんの事を、抱き抱えて、連れて帰ったんですよ。その時、倉木さん、園田さんの事“知里”って呼んでいましたよ。
二人が帰った後、『二人は付き合ってたんだっ!』って、みんなで騒いでいたんですよ」
と、話す後輩達はやっぱりにこにこ笑っている。