秘書室の言えなかった言葉
そして、夜――…
仕事が終わるのが遅くなった真人と俺は、遅れて歓送迎会の行われているお店へ。
真人が「先に始めてていい」と言っていた為、俺達が着いた頃には、もうみんな結構飲んでいた。
と言っても、重役の人達と、秘書達の飲み会。
結構飲んでいるとはいえ、そんなバカ騒ぎをしている人はさすがにいないが……
みんな顔を赤くして、楽しそうに飲んでいる。
俺は真人と空いている席に座り、知里を探す。
後輩達と楽しそうに飲んでいる知里をすぐに見つけたのだが……
アイツ、大丈夫か?
知里は付き合い程度に飲めるくらいで、あまりお酒は強くない。
だから、こういう飲み会があっても、いつもはウーロン茶やジュースを飲んでいるのに。
今、知里の手には綺麗な色をしたカクテルの入ったグラスが。
しかも、知里の頬はほんのり赤くなり、目もとろんとしている。
俺が側にいない時は、あまり飲むなと言っているのに……
知里は職場で、いつもしっかりとしていて仕事が出来ると思われている。
だけど、酔うと一本線が抜けたように、ふにゃっとなり甘えてくる。
シラフの時は二人きりの時でも、あまり甘えてこないのに。
まぁ、俺もそんな知里が可愛いなんて思っているのだけど。
職場の人間には見せない、俺だけが知っている知里の姿だったのに。
誰にも見せたくなかったのに……
知里の周りには後輩。
しかも女の子ばかりの中で飲んでいるのだけど、酔って無防備になっている知里に、少しイラっとする。
仕事が終わるのが遅くなった真人と俺は、遅れて歓送迎会の行われているお店へ。
真人が「先に始めてていい」と言っていた為、俺達が着いた頃には、もうみんな結構飲んでいた。
と言っても、重役の人達と、秘書達の飲み会。
結構飲んでいるとはいえ、そんなバカ騒ぎをしている人はさすがにいないが……
みんな顔を赤くして、楽しそうに飲んでいる。
俺は真人と空いている席に座り、知里を探す。
後輩達と楽しそうに飲んでいる知里をすぐに見つけたのだが……
アイツ、大丈夫か?
知里は付き合い程度に飲めるくらいで、あまりお酒は強くない。
だから、こういう飲み会があっても、いつもはウーロン茶やジュースを飲んでいるのに。
今、知里の手には綺麗な色をしたカクテルの入ったグラスが。
しかも、知里の頬はほんのり赤くなり、目もとろんとしている。
俺が側にいない時は、あまり飲むなと言っているのに……
知里は職場で、いつもしっかりとしていて仕事が出来ると思われている。
だけど、酔うと一本線が抜けたように、ふにゃっとなり甘えてくる。
シラフの時は二人きりの時でも、あまり甘えてこないのに。
まぁ、俺もそんな知里が可愛いなんて思っているのだけど。
職場の人間には見せない、俺だけが知っている知里の姿だったのに。
誰にも見せたくなかったのに……
知里の周りには後輩。
しかも女の子ばかりの中で飲んでいるのだけど、酔って無防備になっている知里に、少しイラっとする。