天神劇場
休憩を挟みまして


「たった二話ぶりなのに、すごく時間が経ってる気がします」

「む……」

「聞いてますか?聞いてませんね。ポスターばかり眺めて」

「む……」

「……、反省する気ないですね。まあ、そんなものが必要なのは貴方くらいですが…」

「む……」

「…そういえば、天スポの一面を飾っていた写真…、何やら男子生徒からの需要が高いとか」

「む……?」

「あの奥方ですからねぇ。モテない男子のオカズになってたりして」

「なん、だと……?」

「妄そ…、いえ想像は個人の自由ですからねぇ」

「……斬る」

「誰をですか」

「……誰だ」

「知りませんよ」

「む……、…」

「…今手当たり次第とか考えてますね。止めなさい」

「……む?」

「そんな何故分かった…、みたいな顔されても」

「……桐木」

「はい?」

「……まだか」

「ああ…、もう良いんじゃないですか?」


「――…すー」

「こはく」

「あ…、ごめんなさい。邪魔しました?」

「いえ、もう終わりました」

「良かった。味噌おでん、出来てますよ。皆さん食べ始めてますから」

「なっ…、奴等に全て食べられる。行くぞこはく」

「はいはい」


「…本当、あの人達の胃袋は測り知れませんね」



夕城家で二次会なう。




< 44 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop