箱庭ラビリンス
「っ」
意識が飛んでいた。見えるのは指と指の間に絡まる指。骨っぽく、間接の部分が指に強く押し付けられ……いや、押し付けているが為に痛い。
なのに、接着されたように微動だにできなかった。
互いに地に足をつき、膝をつき、言葉も発さず暫しそのままだった。
小さく息を吐く。いつまでもここに居るわけにもいかない。立たないと。
立つための力として一際強く手を握る。と、体が引っ張られた。
「もう、歩ける?」
彼だ。彼が私を引っ張り上げてくれたのだ。
「――……」
彼は、いつも私を引っ張ってくれる。
私は動揺しながらも頷いた。