光を背負う、僕ら。―第2楽章―
うっ、どうしよう…。
帰って欲しい気持ちはあるけれど、それを露骨に示して断ることは気が引ける。
真藤君は一応、泣いている間に付き添ってくれたわけだし…。
「……フハッ!」
「…えっ?」
俯き加減になってどうするべきかと悩んでいると、しんみりとした静かな空間には似合わない乾いた笑い声が短く響いた。
何事かと驚いて顔を上げると、真藤君が口元を片手で覆った状況で笑いを堪えていた。
いつでも何があっても平然とした様子でいる真藤君には珍しく、体をプルプルと震わせている。
なんとなく声をかけづらい雰囲気だけど、それしかすることが思い浮かばなくて恐る恐る声をかけた。
「えっと……。どうしたの?」
「…ははっ!もう限界!」
「え、あのー…?」
ついに堪えていることに限界がきたらしく、真藤君が大口を開けて豪快に笑いだした。
何に対して笑っているのか分からないあたしは、ポツンとその場の空気に取り残される。