日本一根暗な女の子が青年実業家と付き合えたワケ
品川駅からすぐ近くの店にはお盆だというのにスーツを着たサラリーマンやらOLが浮かない顔でやってくる。

ファーストフード店に来るお客の気分はたいてい決まっている。
「今日はハンバーガーでいいや」
せめてカフェとかで働けば良かった、いやすぐにでも他のバイトを探したいのだけれど、結局、ここで文句を言いながらもいつの間にか1年間働いたわけだし、履歴書やら面接やらしなきゃと思うと面倒くさくなって、今までもこれからもきっとやらないのだ。
< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop