嘘つきビターチョコレートに酔いしれて


【人間なんて大っ嫌い】

何時の頃からか、そう思うようになった。


男女なんて関係なく――――そう、例え親でさえ―――。

私、若凪 小羽は信じられなくなった。



神様なんて信じないし無論、運命なんて言葉は嫌いである。

だけど・・・神様が仮にいたとしよう。

だったら、神様なんで人間なんて作ったのだろうか。


神話では最初にアダムとイブが最初の人間であり男女だったとされている。


なんで男・女と作ったのだろうか。

そんな余計なものを・・・と神様を恨んでしまう日は多々ある。


子孫繁栄だとか、なんだか知らないけど。


そんなもののために人間という恐ろしい生き物を作ったとするなら、神というものは恐ろしいものなのかもしれない。


晴々とした青空を見上げすんだ白色の雲を見て、少し息を吐いた。

この青空だけは昔から何も変わらなく、いつも私たちという人間を見つめている。

―――昔から何も変わってない。

私はそう―――。

変わりたい自分がいるのに何も変われなくて、ただ平凡々と時を過ごしている。


変われない自分がもどかしくて―――迷子の子供のように今も私の心は彷徨っている。


変わりたい。動かなきゃいけない、そう思っているのに何故かいつも体が動かなくなってしまう。


私なんかが生きていいのか。死にたいとすら何度も思ったことがある。

なのに死ぬことすら出来なくて、ただ時流れるままに過ごしている。


「人生がリセットできるなら、リセットしたい・・・」

ぼそっと、呟く。







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