嘘つきビターチョコレートに酔いしれて




もし、収入の得られるニートになれるなら私はなっていると思う。

ニート(NEET)とは、教育、労働、職業訓練のいずれにも参加していない状態を指した造語である。現代では死語になってるかもしれないけど。


当然、そういうのはありえない話(もしあったとしたら、私は必ずなっている)で、現代では1つの職に就くのもやっとだし、入社するのも困難な時代でお金を稼いで生活費がやっと出せるくらいだ。

フリーターとかも沢山いるだろうし、それに比べて私は運が良い方だと思う。


大手企業ではないにしろ、多分・・・中小企業だ。(会社には興味ないから、知る必要ないと思って覚えてない)

しかも、海外の仕事を主に専門としている企業の為か、ここには外国人やハーフの人が沢山勤めている。


無論、日本人も沢山勤めている。

それにもう一ついうなら、ここは本社で私はここに勤めている。

普通なら私くらいの若さ(現在22歳)で、本社とかありえないだろう。


だけど、運がいいことに偶々、受けたところがここでしかも本社だったという・・・。

クジ運が悪い私だが勝負運はどうやら強いみたいで、これまで私は受験というものに苦労はしたことがない。


だから、ここでも1発で就職が決定した。

元から英語が好きで得意だったから受かったのかもしれない。


それ以外で得意なことは何ですか?と言われれば、何もなくて――(実際は何か得意なことがあるのかもしれないが、自分では気づかないのだと思うけど)答えることが出来ない。

好きなものや好きなことはある。

だけど、それは親にも誰にも言えなくて・・・、言おうとしたら言葉が詰まって言えなくなる。

恥ずかしいから言えないとかそういうのではないと思う。

少し・・・3割くらい恥ずかしいというのもあるかもしれないけど。


あの日、私は、「親に言えないようでは本当にやりたいことでも好きなことでもない」と親に言われた。

つまり、【諦めろ】ということだ。


だけど、未だに諦めきれない自分がいるのは確かなんだけど…動けない。

まるで足に枷というなの鎖がついているかのように―――。









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