かふぇもか
背もたれのある椅子に座って、暖炉の炎をずっと眺めていた。


何で助かっちゃったのかな~。


頭の中はそれでいっぱいだった。


あともう少しで死ねたのに・・・。


あともう少しでこんな世の中からおさらば出来たのに・・・。


自殺した人は地獄行きでもう生まれ変われないというけれど、わたしはそんなことはどうでもいい。


神も仏も信じていない。


もし神が本当にいるならもっとマシな人生を送らせてくれただろう。


時々神頼みはするけど。



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