恋人という名のゲーム
「夏にまた来ようか、美咲の水着姿見たいし」

「それはセクハラです」

「ひどいなあ、彼氏にむかって」

「(仮)でしょ。お友達、です」

あくまでさらりと返す。
むきになると久我くんのペースにされてしまうのは学習済みだ。


久我くんは軽く笑っただけで、それ以上何も言わなかった。
久我くんの横顔を見上げると、彼は口元に穏やかな笑みを浮かべたまま、海のほうを見つめていた。


端正な顔だと思う。

この人が、私の彼氏を名乗っていると思うと、とても不思議だ。不思議だけれども、ちゃんと言葉にして伝えたいと思った。
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