十三日間
十一日目 「僕」
「っうっ…うぅうっっ」
今朝も、僕は泣きながら目を覚ました。

昨日とは違う涙。

誰かに対して、申し訳ない、と、許しを請うている。

「ごめんなさい…」

誰に対してかは判らないけれど、僕はそう言葉に出して呟いてみた。

許されることではないのは判っていても、許しを得たいと思う。

心の底から、僕は誰かに対して、謝っていた。

< 211 / 267 >

この作品をシェア

pagetop