十三日間
結局、クレープを食べて、話をして。
それから、僕のなくなりかけていたラベンダーの小瓶を買いに行った。

みくるちゃんが選んでくれたそれは、お店の中でも特にいい香りのものだった。
新しい小瓶も、みくるちゃんは自分が買う、と言い張ったので、しょうがなく僕はプレゼントしてもらう事にした。

ほんとは、すごく嬉しかった。

寝る前に僕をつつみこむあの香りは、みくるちゃんに貰った物だって、素直に思えるから。

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