十三日間
十二日目 「僕」
「…っ……っっ……!」
…切ない。

なんて寂しい別れなんだ…。

去っていくおじぃさんの姿は、自らの死を覚悟して、恐怖に震えていた。

……階段。

おじぃさんは階段に登りに行った。

ぶるっと僕は身を震わす。

僕は、ほぼ全ての夢を思い出していた。

僕じゃない、僕。

二日後に登るはずの階段。
てっぺんにある絞首台。
僕が絞首台に登るワケ……。
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