十三日間
僕の様子があまりにひどいので、母さんが強引に僕を学校を休ませた。

身体の調子はどこも悪くないのに、一日ベッドに横にならされる。
横になっていると不思議と眠気は訪れてくるもので、僕は何度かうとうとした。
眠るのが恐かったのに、昼間眠る時には、夢は見ないのか、僕は普通に熟睡することが出来た。

それで、僕は少し安心した。

少し、ナーバスになりすぎていたのかもしれない。

ちょうど、うたた寝から起きた時、母さんが
「伶ちゃん、お見舞いよ!」
と部屋にやってきた。

時計を見ると、もう学校はとっくに終わってる時間だ。

秀悟かな、と思って、だらしない格好のまま、
「いいよ、上がって貰って!」
と言ったのを、僕は後悔する。

秀悟の後ろに日高、そしてその後ろには、なんとみくるちゃんもいたからだ。

飲み物を部屋に運んできた母さんが、意味ありげに笑って、去っていく。

プリクラを見せたのは失敗だったかな。

興味津々って顔してたもんなぁ。母さんてば。


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